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第31回皆生トライアスロン参戦記②

31回全日本トライアスロン皆生大会参戦記   まず初めに今大会鳥取県トライアスロン協会から推薦していただき、皆生大会へ参加できましたこと、また協会各位及び大会スタッフの方々にご協力をいただき無事完走が果たせたことを心より感謝しております。この感謝の気持ちを表したく参戦記なるものに残してみました。 

716()、石川道場所属の皆生大会出場者9名で開会式の会場へ乗り込みました。実は私、10年ぶりの皆生出場なんです。以前はそれほど緊張もせず淡々としていたものですが、10年の月日は、私が初めてトライアスロンに参加した時の不安な気持ちと高揚感と期待感が入り混じったような不思議な感覚に誘ってくれていました。

開会式の会場へ到着すると選手受付のお手伝い。どの選手も適度に日焼けした顔ばかりで「かっこいい」自信に満ち溢れた表情をしています。その時私自信はどんな表情をしていたのか興味がありますが、今となってはうかがい知ることはできません。競技説明会では大会当日トラブルが起きないようにテキストをよく読み、よーく話を聞きました。

競技説明会の後はレースに備えて近くのスーパーで買い物です。皆生大会連続出場中の道場メンバーから最新の補給食や塩分補給のアドバイスをもらい、忠実に買い物かごに入れていくと相当な重量感、「これ全部持って走れるの?」ってな感じでした。宿に帰り道場メンバーで夕食へ。時はレース前日、道場メンバーいつもはハイペースで胃袋に収まっていくビールもその日だけは自嘲気味で、私も○○ジョッキ2杯で勘弁してやりました。

そのあと宿に帰り明日の準備を始めます。あらかじめシュミレーションし作成しておいた「トランジット要領書」なるものに従いトランジットバッグに収納していきます。しかし終了と思っても数分後にはまた一からやり直し、何回同じことを繰り返したことか。心配性は何年経っても変わりませんでした。大会当日は3時に起床、しっかり朝食を摂ってからスタート会場へ向かいました。

まずはBIKEをセットしてトランジットバッグを所定の位置へ、そしてアンクルバンドを受け取りあとはワセリンを塗ってウエットを着用して準備OK。緊張している割にはスムーズに事は運べました。ここで今大会のレース運びを確認。「少々先を急いで、たっぷり感謝の気持ちを声に出す。」協会推薦で出場できたんだから恥ずかしい行為は絶対にしない、そう心に誓いました。

SWIMスタート会場では家族、仲間から熱い応援を受けている人、黙々とアップをする人、砂浜にしゃがんで海を見つめ集中している人等様々でした。スタート前には、楽しん、いやいや谷しんご選手とともに気合いを入れ、午前7時号砲一発でスタート。私にとって10年ぶりの灼熱の長い一日の始まりでした。

SWIMは激しいバトルを避けるため大外後方からスタート、この位置はバトルらしきものはあったものの比較的マイペースで泳げました。第一カーブに差し掛かるとやはりそこは密集地、揉みくちゃにされながらも、「これもトライアスロンの楽しみ方」だと考え進行方向だけは間違えないよう楽しく泳げました。

途中の上陸ポイントでは37分台、大外後方からスタートしたといっても予定時間をかなりオーバーしており、残りは少しペースを上げようとしたが現状維持が精一杯で、スイムアップは1時間16分、もうほとんどのBIKEは残っていませんでした。もちろん両隣の同い年選手もバイクスタートしてました。不安なSWIMをなんとか終え、家族の応援を受け、ここからは皆さんに感謝の気持ちが伝えられる楽しい時間の始まりです。応援してくださる方、ボランティアの方、スタッフの方そして交通整理をしていただいている警備会社の方、それぞれに「ありがとうございます」の声をかけて通過して行きました。

あるポイントでは女子高生と思われるボランティアから「かっこイイ~」の声をかけられ、普段そのようなことを言われ慣れていない私を、ハイテンションにしてくれましたが、すぐに勘違いだったことに気付きました。

しかし調子よく走れたのは会見ASまでで、そこからは後続の選手にどんどんパスされ、ホイールにブレーキシューが接触しているのではないかと感じさせるほど失速してしまい、不安になった私はBIKEを止めて確認するほどでした。(当然接触はありませんでした)「こりゃ調子悪いわ。こういう時は焦らず行こう」この時はそんなことを感じながらBIKEを進めていたと思います。

30k地点を通過してもまだまだ調子が戻らない状態でしたが、降車して地下道を歩いているとき「手信号をしていただき、とても助かりました」と後ろにいた女性の選手に声をかけられました。そうです、私はそこまで右折・左折を常に手信号で意思表示をしていました。それは、道場メンバーで皆生大会のマーシャルとして参加される方からのメールで、「道場メンバーが率先して手信号をしたりドラフティング状態を解消するよう声をかけて行きましょう」との提案があり、それを実行していました。

そこまでは調子は最悪でしたが、ちょっと褒められたことで気持ちが切り替わり少しだけペースアップできたような感じでした。(声をかけていただいた女子選手にはピューって置いていかれてしまいましたけど。)以前出場していたころに比べBIKEコースが変更になっていて、以前は大山ガーデンプレイスを右折して気持ちのいい下りを楽しんでいましたが、今回はそこを左折、大山道路の上りで散々苦しめられたのに、さらに登っていくバイクコースに「もう勘弁してください」と泣きが入りかけましたが、そこはグット我慢、必死に折り返しを目指しました。

折り返し地点では、今大会はボランティアでの参加だった石川道場の親方から「長い時間仕事しとるな~」の叱咤激励を受け、気持ちよく下り基調のコースを楽しみました。淀江から中山までの折り返しコースでは多数の道場メンバーともすれ違いお互いに声を掛け合いエールの交換もできました。その間の各ASではドリンクを頂いたり補給食を頂いたり、体を冷やすために沢山の水をかけていただきました。(感謝です)その甲斐あってか後半は快適に走れ、向かい風の日野川沿いもトップスピードで走り、やがてバイクゴール出来ました。

RUNへのトランジットをちゃちゃっと済ませ、しっかり補給を摂ってRUNコースへ。ここからはボランティア、応援の方々とゆっくりコミュニケーションを図りながらのレースを計画しておりました。しかし時計を見ると時刻はすでに15時を少し過ぎており、頭の片隅にDNFの三文字がちらつくようになっていました。RUNでもASではしっかり過ぎるほど補給を摂り、しっかり水をかぶり常にビッチャンコ状態で本当にボランティアの方には感謝です。

すれ違う道場メンバーから元気を吸い取り、元気に走っていましたが、やがてウォーカー状態に、それでも少々先を急いで走ったり、歩いたりの繰り返しで境港の折り返しには1830分頃に到着。残り距離と時間を計算してみたら「あれっ、これってヤバイ?」

ラン

DNFが現実のものになりそうでした。「ここで諦めたらゴール出来ない、絶対諦めない」と心に決め、石川道場の長女さんとお互いに声を掛け合いながら25キロ地点辺りまで並走しました。

それ以降は長女さんにもちぎられ一人旅でしたが、諦めない気持ちは折れていませんでした。やがて日没になりコース上は真っ暗で、さらに車のヘッドライトが逆光となり足元が全く見えない状態になりました。以前、夜のジョギングでマンホールにつまずき転倒した経験のある私は転倒の恐怖心から「こりゃ道が見えん、走れん、完走はもう無理だ」心が折れた瞬間でした。

それでもゴールを目指せたのは、暗くなっても大きな声で応援してくださるボランティアの方々、妻と娘の応援と、県協会推薦選手だという妙なプレッシャーが背中を押してくれました。残り4キロ地点から辛抱して走ればきっと間に合う、とスイッチを入れなおした瞬間それまでの不安な気持ちは払拭されそこまで経験したことのないようなスピードで走ることができ始めました。(あくまでも私のスピード感覚です)このときはだけは「人間追いつめられても、気持ちを切り替えることでどうにかなるもんだ。」そんなことを考えながらひたすら走りました。

残り1キロ地点辺りでスピードにも乗りゴールもぎりぎりではあるが間に合うと思った瞬間でした。それまでボランティアの方に常に感謝の言葉をかけながら競技を続けてきましたが、そこでドリンクとスポンジを渡そうとしていた方を無視するような形で走りすぎていました。

その直後「なんちゅう事をしちゃったかいなー。俺はそがに先を急ぐ選手でないに。」ゴールの前にちょっと後悔でした。(ボランティアの方きっと気を悪くされたことと思います。申し訳ありませんでした)そして待ちに待った栄光のゴール地点へ。初出場のときはちょっと涙ぐんだ記憶がありますが、10年ぶりのゴールではそれまでの全ての事に感謝し、常に応援してくれた美しい?妻とカワイイ?娘に感謝してきっと笑顔でゴールテープを切った事と思います。

 記念写真 フィニッシュ後

ゴール後は石川道場恒例の四種目目のスタートです。石川道場のトライアスロンのルールでは、「四種目を制して初めて鉄人の称号が得られる」という独特のルールがあり、皆が最終種目を夜遅くまで楽しみました。翌日は午前7時から県協会と石川道場の有志メンバーで、バイクスタート地点周辺とランコースの一部の清掃を行いました。

皆さんもレース中に気付かれたと思いますが、ところどころに明らかに選手の補給後のゴミが落ちておりガッカリしていました。普段道にゴミを投げ捨てることはないと思いますが、一般道を使用しての競技中でも同じなのではないでしょうか。ちょっとだけ勘違いをしている選手がまだまだいることを認識し、閉会式で言われたポイ捨てなしの大会にしていきたいと思います。最後に皆生大会にかかわって頂いた全ての方に感謝し、来年もお会いできることを楽しみにしております。つたない長文ですが最後まで読んでいただきありがとうございました。 

清掃作業


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