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2007ハワイトライアスロンレポート2

ハワイ東郷レポート 岡崎

前日の天気予報では午前中は「曇り」だったが、早朝からバケツをひっくり返したような大雨に見舞われた。

「これで鳥取県トラ協会野嶋事務局長の晴れ男伝説も終わったな!!」と思いニヤニヤしつつ東郷湖畔に向けて車を走らせた。

受付を終わって参加者は約55名、予定では70名以上の参加者が見込まれていたので、早朝からの雨で取りやめた人もあったのだろう、土砂降りの雨に水を差された感があった。

「いやだなあ」「寒いなあ」「汚れるなあ」とブツブツ言いながら準備をしている間に、少しづつ雨も小降りとなってきたようだ。

平地が多いコースなのでカーボンコンポジットホイールを使用する予定にしていたが、交通量の多い車道に出る右コーナーが多いコースで、雨中のブレーキングに不安を感じたので、今日はアルミリムにして安全運転で走ることにした。

サングラスもクリアレンズに交換して準備完了、開会式に臨んだ。

実は、朝からお腹の具合が悪くてトイレでしゃがむこと3回、「ひぇ~腹に力が入らないよう」と不安になりつつ開会式終了後に4回目のトイレへ…、しゃがみながらランの途中でお腹がグルグルになったらトイレの場所は、あそことあそこと…と考えていた。

腹痛の原因は前夜の唐揚げに使ってあったニンニク、自分はニンニクを食べるとすぐ下痢に直結するひ弱な胃袋の持ち主なので、時々こんな事がある。

大会前日の「スタミナラーメン」などは要注意だ。

スイムは250m折り返しの3周回、水温は25度で快適、水質はといえば、さすがにシジミ貝の生息地だけあって足元には泥が堆積しているが、透明度は2mぐらいはある感じ、臭いも全く気にならず快適だった。

泥が足指からヌルッと抜ける感触は、裸足で走っていた小学校の運動会を思い出す。

スタートが近づいて入水してからコース目印の黄旗を見ると4本目あたりから右側に少し「く」の字に曲がってレイアウトされていたので、折り返しブイの延長線上になるようスタートの旗より相当左の岸側に位置取りして、5~6本目の旗を最初の目標に泳ぐことにした。

この頃には雨が上がり雲の切れ間が見えだした。

「やはり晴れ男伝説なのか…」ちょっと悔しい。

「プアォオォォ~ン♪」なんとも聞き覚えのあるホーンの合図でスイムスタート、自分の直前には蔵本さんが、右前方には大村さん、少し離れてスイマーの足立さんと誰かが先頭を泳いでいるようだ。

とりあえず、1周目だけでも先行する選手の後ろに付いて引っ張ってもらいたいと思い、はぐれないようヘッドアップの回数を増やして泳いだ。

コース全体の水深は50~60cmほどで、途中で立っている選手もちらほらしている。

折り返しブイでは立ち上がって回った。

1周目は水底面が見えていたが、2周目からは泥が浮き始めて濁りが出たため見えなくなった。

シジミ貝も何事かとびっくりしているに違いない。

河口に近いためかちょっと塩味の水だ、東郷湖は汽水湖なのだろうと思った。

2周目の半ばで息切れして一人になってしまったので、頑張らずにひと息入れながらスイムアップ後のトランジションの段取りを思い浮かべながら泳いだ。

しかしまあ3周回目は気持ちが萎えるなあと思った。 

スイムアップしてバイクに向かうと、5人くらいがバイクスタートしているようだった。

乗車ラインで先頭と2分程度の差と教えられ「ゲッ、2分もあるのかよ~、追いつくかなあぁ」とつぶやきつつ、腹が冷えて5回目のトイレに行かないようにスーパーの袋を腹に貼り付けて、向かい風の東郷湖畔をバイクスタートした。

まずは1周目のうちにトップに追い付くのを目標に40キロ前後を維持して漕いだが、なかなか先頭らしき選手が見えてこない。

燕超園で佐桑さんに追いついたところで信号ストップ、この間に腹のスーパー袋を当て直し、パワージェルを食べて一息入れた。

青になって再スタート、松崎温泉街の水明荘の前で若いカップルが仲むつまじく歩いている。

なのに自分はといえば怪しい服を着て鼻水を垂らしながらバイクを漕いでいる。

なんだかなあ…、もっと違った休日の過ごし方、いや、人生があるのになあぁぁ…と、落ち込んでいたらポプラ前の信号でまたストップだった。

マーシャルの口田さんが長髪で笑っている、以前のボウズ頭の方が可愛いかった気がする。

まあ後半に登り区間があるからいい休みかなあと思いつつ再スタート。

あやめ池公園駐車場入り口過ぎの濡れたグレーチングでスリップしないよう注意して隙間のコンクリートを通過し、登りにさしかかった。

この坂は春になるとしだれ桜の大木が満開になり、まるで桜のアーチをくぐるような幻想的で美しい道路だ。

でも今の時期は毛虫に要注意…しかも青くてデカくて毛も長い。極太ねりワサビのようだ。

坂は前半でへばりかけたところに平坦区間が現れ、後半の登りに備えて休息とスピードアップができるのでスピードがキープできる。

登り最後の直線になってようやく先頭らしき2人を発見、ここの下りは向かい風だし前の2人が下りで足を止めれば本部前までには追いつくかなあ、と思いつつキコキコ漕ぎながら頂上へ。

展望台になっている頂上では、ちょっと年季の入った「キャンディーズ」3人組の黄色ならぬダイダイ色の声援があり、目を閉じて声援だけ聞くと元気がでた、ありがたいことだ。

事務局長がカメラマンをしていたが、誤ってボクを写した後に「フィルムがもったいない!!」と叫んでいた。

下りは向かいと横風が混ざったように風が回っていたため、DHポジションではコワイので姿勢を低くしてハンドルを握ったまま漕ぐ。

下りきったところでようやく先頭に追いついた。

ホントは少し休みたかったけれど、後ろから強力エンジンの選手が風を切って来るかもしれないので、ここはガマンの大五郎(古い、ほんとオヤジだ)と気を引き締めて漕いでみた。

2周目からは空の晴れ間がのぞき始めて、路面も乾いてきたので白線や横断歩道も走りやすくなった。

次に展望駐車場にさしかかると、まだちょっと黄色になりきらないレモン色の声援が聞こえるてきたので見ると、お父さん達が選手で参加している山本家と足立家のご令嬢、ご子息と奥様方の声援で、またまた元気が出た。

「今度は小学生と奥様かあ…、中間の年頃はいないのかなあ」とアホなことを思いつつ応援に感謝した。

そして、昨年に続き頂上エイドでボラをして下っている島尾さんに「ぐぁんばぁれよぉ~」と流れるような青谷弁で声をかけてもらい、「ありがとぅござぃまぁ~すぅ」と青谷発音で返事したつもりだったが、都会育ちの自分が真似するのはチョー難しい。

そういえば市町村合併で青谷町は鳥取市なのだ。

3周目からは周回遅れの選手がちらほら現れ始め、追い越し際に「ファイト~」と声をかけながら走る。

さすがにバイク漕ぎに飽きてしまい早くランに移りたいなあと思いつつ、最終の4周目に突入、これで最後なのでポイントごとのスタッフに「お疲れさんでした、ありがとさんでした」と本日のお礼と感謝を述べて走っていたが、「そういえばランがもう1周あるから、また通るんだったわ」と気づいて、ちょっぴり疲れた。

ようやくバイクを降りてランに移る。

今日は靴ずれしたくないので靴下を履いて、キャップを被った。

スタッフから約5分差と聞き、今日のペースは4分20秒ぐらいで、もし追いつかれたら併走して最後にスパートしようと決めて走り出した。

ところが走り出してみると脚が張って動きにくくスピードが出ない。

前週の廿日市みやじまトラのダメージが抜けていないのが分かったので、急遽作戦変更、おじさんパワーで加齢臭を振りまきながら一生懸命に走ることにした。

自分では精一杯、はた目に見るとトコトコ走るボクの横をバイクが通り過ぎるたびに「乗せてちょうだい~」と心で叫びながら、いや実際には選手を待ち伏せして押し倒し、バイクを奪って乗りたい衝動を押さえつつ走っていた。

中間点手前の公園駐車場広場で石川さんがエイドを担当されていたので、「お疲れさんですぅ~」と引地弁で言ってみると、「おー、もうちょっとだぁ、ガンバレょ~」と松崎弁で励まして下さった。この地方はイントネーションが難しい。

しかもバリバリのジゲの方なので、ゴミを捨てたりすると大目玉を喰らうから要注意なのだ。

ポプラを過ぎたあたりから雨がポツポツと降り始めて、ボランティアの方々には申し訳ないけれど「もっと雨が降って涼しくなればいいのに」と雨乞いをしてしまった。

あやめ池公園で本格的な雨に変わり全身ずぶ濡れ、体感温度がグッと下がったため走りが楽になった。

スピードも上がってルンルンで頂上を通過したとき例の鳥取・島根合同で結成した「キャンディーズ」が和田アキ子の「どしゃ降りの雨の中で♪」をオレンジ色の声で合唱してくれていた。…ように感じた。

大雨の中、グチャグチャ音と足音を立てながら坂を下ると「夢広場」が見えてきた。

おおやっとゴールだ、と思った時、グルゥ~と腹が鳴った。

早く到着せねばトイレが呼んでいる。

2時間半に及ぶ激烈な戦いを終えた選手を迎えるゴールでは、「名物わかめスープ」作りに余念がない。

とりあえず、帽子を取り雨でペッシャンコになった髪を整えて「ゴーーール」、でも写真は撮り忘れたらしい。

何あろうこの練習会のメインイベントは事務局長の作る「わかめスープ」なのだ。

「おいしいでーす!」と連呼した回数が多い選手が、来年の「皆生大会」の権利を勝ち取るという伝説がある。

連呼し忘れたり、いただきます、ごちそうさま、しか言わなかった選手は、いまからでも遅くないのでメールに「うまい!」をびっしり貼り付けて送っておこう。

「鳥取県トライアスロン協会」恐るべし!なのだ。

追伸

毎年この練習会を主催されるY高さんはじめ県中部会員の皆さん、チーム石川道場の皆さん、また東部、西部からボランティアで参加されている皆さん、大変お世話になりました。お陰様で楽しい1日を過ごすことができました。ありがとうございました。  また、この練習会が発展し、正式なトライアスロン大会開催となれば、「皆生大会、ハワイ東郷大会、砂丘ジュニア大会、岸本ジュニア大会」と文字通りトライアスロン発祥の県として全国に誇れるものと思います。みんなで力を合わせて頑張りましょう。


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